紹介
『O・TO・GI 〜百鬼討伐絵巻〜(おとぎ ひゃっきとうばつえまき)』(以下『百鬼討伐絵巻』とする)は、 XBOXで発売された『O・TO・GI〜御伽〜』の続編で、製作はフロムソフトウェア。前作と同じく平安時代の雰囲気を漂わせる独特のアクションゲームとなっており、こちらもユーザーやレビューサイトで高く評価されている。
操作方法などは基本的に前作を踏襲したものとなっているので、『百鬼討伐絵巻』をやる前に前作をやっておくと良いかもしれない。
主人公は前作にも登場したライコウ(源頼光)で、他にも4人の仲間ともうひとりの主人公である安倍晴明を使用することが出来る。
つまり合計6人のプレイヤーキャラクターがいることになる。
一人一人によって得意な攻撃方法や操作がって、ステージによって使い分けていく必要がある。
ステージにあったキャラクターを選べば何のことは無くクリアすることが出来るものの、キャラクターによっては苦しい戦いになるような難易度構成になっている。
フロムソフトウェアのゲームは難しいものが多いので、正解のキャラクターを選べば簡単にクリアできることはプレイヤーにとってはとても優しい要素だといえる。
ただどのキャラクターが適しているのかを探すのには結構時間がかかるし、キャラクターによっては苦手なステージがある(しかし一応クリアは出来る)。
安倍晴明 |
特に『百鬼討伐絵巻』は空中での操作はかなりやりやすくなっている。
そして覚えるべき操作はそれほど多くないし、それほどシビアでもない。
前作と比べると、敵の攻撃もゆるくなっていてゲーム全体の難易度は低下している。
『百鬼討伐絵巻』のウリ要素は快適な操作性、美しいグラフィックにもあるが、核心は破壊要素にある。
とにかく破壊できるオブジェクトが多く、しかも豪快な音や破壊されたグラフィックとともに壊すことができるのだ。
敵に強い攻撃を与えればすさまじい勢いで吹っ飛んで行き、途中に壁などあればポンポン跳ね返っていく。
そして、吹っ飛ばされた敵は破壊できるオブジェクトや他の敵をも巻き込んでいく。
目の前にいる敵やモノが逐次破壊されて変化する様子は爽快である。
敵はあまりガードをしてこないので、存分に敵を吹っ飛ばすことが出来る。
破壊の瞬間 |
前作と同じように一つ一つのステージは10分以下の長さにおさまっている。
単に敵を倒すだけのステージもあれば、特定のものを破壊することがクリアの条件になっているのもある。
前作と違ってステージ構成に起伏をつけているので、飽きが来ないように作られている。
またステージの最初と終わりにキャラクター同士の短いデモがあって、話を追っていく楽しみは増した。
一度クリアしたステージは何度もやり直すことができる。
『百鬼討伐絵巻』はキャラクターごとに霊格(レベル)を採用している。
クリア済みのステージを何度もプレイしてレベルさえ上げてしまえば、アクションゲームが苦手な人でも攻略不能になることはない。
空中で攻撃 |
このモードでは、様々なミッションをこなさなければならない。
例えば、特定の地点まで行って戻ってくる、特定の物体を制限時間以内で破壊する、すべての鳥居を潜りながら進む、などである。
クリアにはキャラクターごとの特徴や装備の特徴や弱点を把握しなければならないのでストーリーモードよりも難易度は高いといえる。
しかし、『百鬼討伐絵巻』の操作の特徴をしっかりと生かした作りになっている。
「百鬼討伐モード」こそ、『百鬼討伐絵巻』の楽しさを生かしている。
『百鬼討伐絵巻』は、プラチナコレクション(廉価版)として再販もされていたので探せば手に入りやすい。
また初回限定生産版は、前作「O・TO・GI〜御伽〜」の海外版(タイトルはO・TO・GI:Myth of Demons)が収録されているので非常にお得だ。
この海外版はゲーム内で音声設定を日本語にもできるので、英語と比べてみるのも面白い。
ストーリー |