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QuakeLive (クエイクライブ)
ベータテスト


ジャンル:FPS
機種:PC
開始年:2009年
開発会社:id software

公式ウェブサイト

正式サービスのレビューはこちら


2009年6月

デモの紹介・感想

紹介

『QuakeLive(クエイク ライブ)』はid softwareが開発と運営を行っているFPSである。
現在のベータテストも、そして正式サービス以降も完全無料で遊ぶことができる。
収益はゲーム内広告で補うという。
正式サービス以後に有料コンテンツが追加されました。

QuakeLiveは1999年に発売された「QuakeIII」をベースに、バランスやグラフィックなどに多少手を入れて、ブラウザゲーム化したものだ。
QuakeIIIと言えば長年プロゲーマーの試合で採用され続けた由緒あるゲームである。
しかし、実力のあるプレイヤーとそうではないプレイヤーとの差がハッキリと出てしまうため、この手のスポーツ系FPSは人気が年々衰えていった。
そこでQuakeLiveでは新規プレイヤーにも楽しく遊んでもらえるように、ある程度作り直している。
完成されたゲーム自体にはあまり手を加えず、コンフィグやマッチ機能などの要素を初級者でも楽しめるように盛り込んでいるのだ。
したがってコンフィグはブラウザ側からかなり多彩に設定できるようになっているので、自分でファイルを書き換える必要はない。
マッチ機能はプレイヤーごとの実力を数値にして、自分と近い実力のプレイヤーと遊べるようにする機能である。
成績にあわせて実力が自動的にプレイヤーごとに設定され、自分よりレベルが低いプレイヤーがたくさんいるサーバーには入れなくなる。
逆に、うまいプレイヤーとは自分が望めば対戦できる。

ゲームルールはデスマッチやキャプチャーザフラッグなどの基本的なルールが用意されている。
特にQuakeと言えば一対一のデュエル(Duel)が上級者を中心に人気だ。

スポーツ系FPSというのはゲームスピードがやたらと速く、マップに落ちている武器やアイテムを拾って戦うことに特徴がある。
ただ単に武器を撃ち合うだけではなく、技術を必要とする特殊な移動システムもある。
武器も一癖あるものが殆どで、場面に応じて使っていかなければならない。
慣れるまではゲームスピードの速さに加えて覚えるべきことが多く、相も変わらず初心者にはキツイ仕様になっていると思う。
それでもがんばりたいのならば、様々なレベルのBOTを入れて練習することができる。

Quake Live  (クエイクライブ) ベータテスト レビュー 画像1

感想

やたらとストイック
『QuakeLive』は「敵を倒すことがFPSの本質だ」と言わんばかりのゲームだ。
相手をひたすら倒すだけのデスマッチとデュエルしか面白いルールが無いので、何か他の面白さを求めるならばすぐに飽きる。
ゲームに慣れるまでは敵に攻撃を当てることもままならない。
元々プロ仕様として完成されていたゲームをそのまま移植したのだから、やむを得ない部分はあるのかもしれない。
気軽に楽しもうとするには相当な時間がいると思う。(自分は10時間ぐらいかかったような感じ)
やたらと本気でゲームするような人が国内外問わず多く、レクリエーションには向かない。

プレイヤーのレベル層
オープンベータテストが始まったのは2008年2月の終わりで、日本サーバーが設置されたのは4月、現在は2008年の6月である。
私が本格的に遊び始めたのは日本サーバーが設置されたからだが、この2ヶ月でプレイヤー層は大きく変わった。
サービス開始当初はスポーツ系初心者のようなプレイヤーのみならず、FPSに慣れていないと思われる人も数多くいた。
ところが今残っているのは相当経験を積んだプレイヤーが目立つのだ。
マッチメイキング機能があまり機能しなかったので初心者が離れたとも解釈できるし、Quake特有の難易度の高さが受け入れられなかったのだとも考えられる。
これは高いレベルを追い求める人にはうれしいことなのかもしれない。
ただ、人数が少なくなればマッチメイキング機能が正常に働かなくなるので、今から始める初級者は相当ボコボコにされる覚悟をしていなければならない。
ちなみに私のFPSレベルは韓国産オンラインFPSなどをやると真ん中よりちょっと上ぐらいなのだが、QuakeLiveでは真ん中より遙かに下だ。

Quake Live  (クエイクライブ) ベータテスト レビュー 画像2
日本語環境に適応していない
世界中で同一のシステムを使っているため、日本語が使えないという問題がある。
ゲーム内はもちろん、公式フォーラムやサポートは全て英語で行われている。
日本サーバーで遊ぶ場合は韓国や台湾などの東アジア・東南アジアのプレイヤーと遊ぶことも多い。
オンラインゲームでは、気の合う友達と会話したりすることも楽しさの一員となるため、純粋にゲームだけに特化したQuakeLiveは気が引けるかもしれない。
ゲームとしての完成度
韓国産オンラインFPSにありがちなバランスの崩壊というのは、全くない。
さすがにゲームで飯を食うプロを生み出したゲームをそのまま引っ張ってきているだけあると思う。
用意されたマップやプレイヤーとして使えるキャラクターは膨大な数になる。
運営は今後もマップをアップデートしていく方針だそうだ。
ベータテストながら既にゲームとして完成されていて、今後はマップなどの追加要素をアップデートしていくだけと言っても良いだろう。

個々の実力がハッキリと出るので上手い人は極端に強く、初心者は為す術がないゲームでもある。
頼れるのは自分の実力のみ、って感じ。

Quake Live  (クエイクライブ) ベータテスト 画像3
その他
グラフィックは10年前のゲームなだけあってみすぼらしいが、動作環境は意外と高い。
オンボードの人はキツイかもしれない。

現在やっている人はQuakeIIIからの移住者が多く、若干閉鎖的な雰囲気がある。

元のゲームではMODが導入できたが、QuakeLiveでは導入できない。
ただの戦闘ツールと化してしまったと言えるかもしれない。

練習マップなどの練習ツールが結構ある。

まだわからないところ
これからユーザー層がどうなるかが分からない。
このまま運営側が何かしらの対策をしないと、初心者が入ってこずに過疎化する可能性がある。

Quake Live  (クエイクライブ) ベータテスト 画像4

まとめ

○良いところ
  • 既にゲームとして完成されている
  • スピード感に溢れている
  • デスマッチに特化した作り
  • プレイヤーのレベル層がかなり高め
  • 永久に完全無料
×悪いところ
  • スポーツ系特有の初心者には厳しいゲームデザイン
  • 日本語環境の不備
  • 徐々にメンバーが固定されてきている
  • 結局のところデスマッチとデュエルしかないので、飽きやすい
△賛否分かれそうなところ
  • 必要最低限のグラフィックなのでショボい
  • リアルさとはほど遠いゲーム
総評
一旦『Quake』に慣れてしまうと、他のゲームは物足りなくなってしまうと言われているのがよく分かる。
最近のFPSは一瞬で勝負がつくものが多く、『QuakeLive』のように撃ち合いと避け合いが高度に要求されるゲームは少ない。
プレイヤーレベルが高いことも相まってやりごたえがある。
その反面、気軽にやったりするにはあまり向いていないと言える。
現在は人数はだいぶん減ってしまっていて、これから新規ユーザーをどれだけ手に入れることができるかが運営の課題だ。

Quake Live  (クエイクライブ) ベータテスト 画像5

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