紹介
XBOXのローンチタイトルとして大ヒットした『HALO』から約3年、満を持して発売されたのが『HALO2』である。HALO2ではXBOX Liveに対応することにより世界中のプレイヤーとオンライン対戦することが可能になった。
シングルプレイモードで高い評価を得た前作HALOと違って、HALO2は主にマルチプレイモードの評価が高い。
PCでやるFPSをそのまま移植するのではなくXBOXでのゲームプレイを前提とした調整がされていることが大きな理由だろう。
シングルプレイモードは前作を踏襲した手堅い作りである。
それとXBOXLiveの環境がないのでレビューと紹介はシングルのみとさせてもらう。
主人公のマスターチーフ |
グラフィック、ストーリー演出、ゲームシステムのどれもが一作目を上回っている。
特にグラフィックに関してはXBOXの性能を最大限に引き出していると言ってもいいレベル。
ストーリー演出のためにデモシーンにおけるグラフィックの質感はかなり良い。
前作にはなかったムービーパートも追加されて、ストーリー性もあがっている。
前作と同じ内容だったらプレイヤーは飽きてしまうのでシステムも若干ながら変更されている。
最初に目に付くのが武器の両手持ちだ。
一部の武器を両手持ちすることで、派手で爽快な戦闘になっている。
コントローラーの左右で右手や左手の武器を別々に発射できるので戦略的な使い方も可能になっている。
例えば、弾切れを起こさないために左右の武器の発射タイミングをずらすなどの応用的な使い方ができる。
両手持ち |
フラフラしている敵を見つけたら乗り物を奪うことも出来るし、たとえ奪えない乗り物でもしがみついて殴ることでダメージを与えて破壊できる。
乗り物を奪うことで、プレイヤーの脅威となる敵の乗り物も、こちらの武器となる面白さが出てきた。
もちろん敵がこちらの乗り物を奪うこともあるので、油断は出来ない。
乗り物は操作性が前作よりも大幅に改善されていて、ストレスなく乗れるようになった。
前作では操作性の悪さによってストレスのもと(使いにくいので歩いているほうがやりやすい)だった乗り物が、敵から奪えることも手伝って非常に役に立ってくれる。
今回も乗り物は健在 |
操作はほとんど同じで、違いと言ったら一定時間透明に慣れるとか操作できる乗り物や仲間が違うことぐらいだが、コブナント側はストーリーに力が入っている。
ストーリーを追っていくごとにコブナント側の事情とかが垣間見られるのだ。
最初は地球側とは何も関係ないような話ではあっても、それがだんだんと折り重なっていき最終的に一本となる。
だが、ひとつだけ言わせてもらうとストーリーはかなり中途半端なところで終わっている。
『3』を発売するために『2』を中途半端に終わらせるのは感心しない。
現在ではHALOヒストリーパックという1と2がセットになった廉価版(定価で3000円くらい)が発売されている。
まあこれを買うのが手っ取り早いし安くていいと思う。
一応1からの続き物なので、1を事前にやってから2をやったほうがよりよくストーリーを楽しめるはずだ。
アービター |