紹介
『Killzone 2 (キルゾーン 2)』は2009年にPS3向けに発売されたFPSである。開発はオランダのゲリラゲームズで、プロデュースはソニーコンピュータエンタテイメントである。
元々『キルゾーン』はPS陣営がXBOX陣営のHALOの対抗するために作ったFPSである。
その後PSP向けに一作を挟み、その当時次世代だったPS3向けに『2』は開発されている。
PS陣営を代表するFPSとなれるように、じゅうぶんな開発期間をかけられている。
『キルゾーン2』の動画で最も有名はのは2005年のE3デモと呼ばれる動画である。
後にただのイメージ映像と発覚したが、PS3やXBOX360世代のゲーム機の凄さを期待させる素晴らしい映像だった。
この映像が国内海外問わず、実機なのかそうではないのかとか、偽物(フェイク)だとか本物だとか色々と論争があったのは面白かった。
まあ、後に発売される『キルゾーン2』本編はムービーほどの凄い映像は出せていないのはしょうがない。
開発初期の映像は大概がプリレンダリングイメージである。
2005年の動画の後、次にゲームプレイ映像が発表されたのは2007年で、発売されたのは2009年だった。
それでも『キルゾーン2』では、一見すると技術デモに引けを取らない映像美を実現している。
まさにPS3最高クラスの映像美は、XBOX360を含めても今世代最高クラスである。
人によってはPCゲームの『Crysis』を上回るとさえ言われているくらいだ(個人的には言い過ぎだとは思うが)。
最終的に『キルゾーン2』は世界で200万本以上を売り上げ、ユーザーやレビュアーからは割と高い評価を得ている。
ライバルの『HALO』シリーズと比べると見劣りするものの、PS3専売のゲームとしてはかなり売れている方だ。
日本でも数万本売れたようだ。
薄汚れた世界が緊張感を演出する |
やはり『HALO』とはひと味違うゲームにしたいらしく、キャラクターやグラフィックは泥臭く、どことなく暗い雰囲気が漂っている。
『キルゾーン2』の魅力は、男臭い野郎達の吐く悪態や感情の吹き出しだ。
主人公の所属するチームは皆が皆良い奴でも口は悪い奴ばかり。
戦闘中にもキツイジョークをぽろっと言っている。
ゲームシステムは前作のコンセプトを引き継ぎ、「よくある第二次世界大戦ものFPS」を踏襲している。
プレイヤーはミッションを与えられ、一本道のステージを敵を倒しながらすすみ、数々のイベントやムービーを見て次のステージへ進んでいく。
途中にはFPSならではの戦闘シーンやボス戦がたくさん組み込まれており、プレイヤーを飽きさせないように作られている。
中でも『キルゾーン2』の敵AIは売り文句になっているとおり、かなり優秀な部類に入る。
そして前作と異なり、今作は味方AIもキッチリ作ってあっていてダメージを受けると戦闘不能になるように作られている。
味方はいたりいなかったりとシチュエーションが変わってくるので、場面にあった戦闘の仕方をする必要があるだろう。
敵の将校だ |
紹介だけはしておこうと思う。
FPSのマルチプレイルールは、敵を多く倒した方が勝ちという単純なルールから、特定地点に爆弾を仕掛けて爆破するまたはそれを阻止するというルールまで様々である。
キルゾーン2のマルチプレイにおけるゲームルールは上記のような様々なルールの合体である。
具体的には30分程度の戦闘に対し、5分程度のミニルールがいくつも組み込まれている。
例えば最初はデスマッチルールを5分やり、次は特定の人物殺害をすれば勝ちというルールを5分やり、次に・・・といったようにルールがめまぐるしく変わっていく。
これの面白いところは1つのマップでルールが何回も変わる点と、ルール変更時に戦況がそのまま維持される点にある。
つまり、マルチプレイの面白さである刻々と変化する状況がプレイヤー同士の手によるものに加え、ルール側からも行われるのである。
まさに息をもつかせぬ緊迫した状況を楽しめるのがキルゾーン2なのだ。
あとオフラインでは8人対8人のBOT(AI任せのNPC)を入れた対戦ができる。
これ、いれてみるとすぐに分かるんだが、動きが非常に厄介だったりする。
プレイヤーの裏をかいてきたり、団体行動をとってきたり、壁に隠れたりとAIの優秀さを簡単に楽しむことができる。
敵は全てかっこいいスーツをまとっている |