紹介
『Call of Duty 4: Modern Warfare(コールオブデューティー4 モダンウォーフェア)』(以下『COD4』)は、人気シリーズの4作目でInfinity Wardが開発。今作はPS3とXBOX360でも発売されている。
『COD4』は2007年で最も売れたゲームで、最終的にはマルチタイトルを含めて1000万本以上の売り上げになった。
シングルプレイ、マルチプレイともに世間的にはかなり評価されている。
CODシリーズの1、2、3は第二次世界大戦を舞台にしていたが、『COD4』はうって変わって現代が舞台だ。
『COD4』はこれといって奇抜な要素はないもののゲームバランスや演出が極めて上手く作られている。
したがってFPSになじみの無い人にとっても、それほど違和感無くプレイすることが出来ると思う。
今作は敵に突撃してもすぐに死んでしまうので、ちまちまと敵を排除しながらじりじりすすむのが基本となる。
味方と力をあわせて建物占拠を目指す |
具体的には、戦場の雰囲気を再現するための細部にわたるグラフィックの描きこみや味方の存在は相変わらず素晴らしい。
使用する武器のモデリングに安っぽさは無く、味方や敵一人一人について恐ろしく細かいほどモデリングされている。
腰についている手榴弾一つから、携えている武器までがきちんと、そして精密に描写されている。
プレイヤーを奮い立たせるストーリーも健在で、特に『COD4』はストーリー展開に恐ろしいほど力が入れられている。
序盤だけすごいとかではなく最初から最後まで演出に次ぐ演出で、映画のような興奮感を味わえる。
場面に合った音楽、息もつかせぬ展開、遠くまで再現された戦場、すべてが他のゲームの追随をゆるさない品質を誇っている。
また体力が自動で回復する方式によるスピード感のあるゲームプレイは、凝りに凝った演出を次々と体験することに役立っている。
ゲーム全体のボリュームは少ないが、密度の濃い展開が息をもつかせないで起こるので満足感を得ることが出来るだろう。
短い時間ではあっても、戦場感(戦場に行ったことが無いのでこの言葉は適切ではないと思うが)をたっぷりと味わえる。
建物への攻撃 |
これは、シングルデクリアステージをアーケードスタイルで繰り返しプレイするというもの。
敵に攻撃を当てたりして点数をかせぎ、早くクリアすることでより高得点が得られる。
要は昔ながらのアクションゲームをFPSで再現したモードだといえる。
もちろんマルチプレイヤーも充実している。
というかCODシリーズはシングルもさることながらマルチプレイの評価も高い。
こちらも中身はきわめてシンプルで奇抜さは無いが堅実なつくりとなっている。
プレイ感覚はシングル時とほぼ同じなので戸惑うこともないと思われる。
マルチプレイのゲームルールは豊富で色々あって迷うかもしれないが、わかりやすく言えばデスマッチ系と占領系、爆破系の三つである。
デスマッチは敵を倒すルールで、自分以外敵であったり味方と共闘することもある。
占領系というのは2チームに分かれて戦い、ある地点を占領(待機)することで得点が入り続けるというルール。
敵と入り乱れて特定地点を奪い合うわけである。
爆破系は、特定物を爆破するチームとそれを阻止するチームに分かれて戦う。
それぞれのルールについてフレンドリーファイアのオンオフや復活(リスポーン)の不可について様々なパターンがある。
マルチプレイの様子 |
当たり前だが二階から攻撃すれば有利だし、敵も味方も迷彩しているので索敵が難しい。
敵との激しい撃ちあいよりも、いかにして背後を取るか、先制攻撃するかを考えて行動する「リアル的」なゲームバランスである。
面白い要素としては、Perkというプレイヤーごとに自分の能力を強化できる要素を備えている点が挙げられる。
これをカスタマイズすれば、敵に見つかりにくいようにすばやく動くサブマシンガン兵士とか、一撃に魂を込める狙撃兵とかになれる。
プレイヤー数は新作が出るたびに減っている。
わざわざ『COD4』を買ってやるぐらいならば、CODシリーズの新作を買った方が良い。
現在は日本語字幕版と日本語マニュアルつき英語版が販売されている。
しかし有志によるMODによって部分的ながら字幕を入れられるし、ゲーム中の音声を翻訳したウェブサイトもある。
輸入されたCOD4の方が安いこともあるので、そのあたりは自分で好きなものを選んで欲しい。
グレネードを投げられたら投げ返そう。 もちろん敵もやってくるのだけれども。 |