デモの紹介・感想
紹介
『Darkest of Days(ダーケストオブデイズ)』は2009年9月に発売予定のFPSである。発売はPCとXBOX360版が予定されている。
PC版のみNvidiaのPhysxに対応している。
製作は「8monkey Labs」という新興のメーカーである。
これまでFPSは作ってきたことはなかったそうだが、今作のためにゲームエンジンを一から作って参入したらしい。
ただし価格はアメリカで39ドルと、大作ではなくバリューソフトに近い。(日本で言うとシンプルシリーズより多少上のグレードと言ったところ)
そこまでして入れ込んだ『Darkest of Days』はタイムトラベルを軸としたゲームになっている。
主人公は西部開拓時代の人間で、インディアンとの戦いに巻き込まれている最中、未来からきた人間に突然助けられるという展開からゲームは始まる。
そして歴史上の大きな戦争となる南北戦争、第一次世界大戦に紛れ込み、同じく未来からやってきて歴史を改変しようとする悪者の野望を阻止することになる。
デモに収録されているのはこの南北戦争の一シーンだ。
マスケット銃を使った戦闘は銃器好きにはたまらないモノがあるだろう。
また、オプションで日本語字幕を出すことが可能なのも特徴だ。
なぜか端っこが切れかかっていたり、訳がおかしい点はあるがそれはご愛敬。
体験版のプレイ時間は30分もあれば隅から隅まで回れるぐらいだ。
感想
どんなゲームか
舞台の違いはあれど、ゲーム自体の作りはコールオブデューティーに近い。寄り道の許されない一本道のゲーム展開や、イベントの豊富さ、ゲーム開始前のチュートリアルを振り返ってみるとよく分かる。
まずは初めてのFPS製作と言うことで超人気シリーズをお手本にしたのだと思われる。
こうした作りのゲームはやや乱発されがちなので、何かしらの特徴を出さなければ面白さは生まれないと言える。
『Darkest of Days』の場合は西部開拓時代、南北戦争、第一次世界大戦と、あまり扱われることのない舞台を用意することによって、魅力を出そうとしている。
あとは一つの画面に大量の敵や味方を表示できるゲームエンジンも特徴的だ。
実際に動くキャラクターが何十人も画面に表示されていても極端に重くなることはない。
ただ、敵の動きがものすごくお馬鹿なのはかなり気になる。
プレイヤーの目の前を平然通り抜けたり、攻撃されても無反応、いつまでも棒立ち・・・とアホなAIとしてありがちなことがものの見事に当てはまっている。
大量のキャラクターを表示させるとそれだけAIを簡素化しなければならないので「しょうがない」とも考えることもできるが、やっぱり気になる。
雰囲気は良い感じだけど
西部開拓時代や南北戦争の雰囲気は、あまり慣れていない自分にとってはかなり新鮮だった。しかし、見た目だけが綺麗なのである。
実際にイベントシーンなどを消化すると、迫力が薄いシーンや棒立ちの敵はいかにも中堅会社が作ったゲームということを思い出させてくれる。
そして銃声はスッカスカだし、反動がない!(反動がないのは銃を撃っている感覚を削ぐので致命的だ)
敵味方の足音や声は、他の大作ゲームと比べるとかなり見劣りするほど薄い。
ゲーム自体もミッションを完遂するための条件がものすごく分かりにくくて、無駄に時間を浪費しがちである。
一本道のゲームなのに、次に何をすればよいのかという情報がさほど与えられていないのだ。
やはり作り慣れていないのか
厳しく言わせてもうらうと、これは売れ筋のゲームを真似ただけのバリューゲームである。結局、未来から持ち込んだ武器を使えるシーンがあるので、過去の世界ならではのマスケット銃とかの存在意味がやや怪しくなってくる。
なにせゲームエンジンの特徴として大量の人数を相手に出来るというのがある。
これを生かすために、今後敵が大量に出てくると予想されるが、これは連射のきかない過去の武器では戦えないことを意味する。
せっかくタイムトラベルをゲームの展開に入れ込むのだから、もっと劇的にタイムトラベルを駆使するゲームにしてもよかったとは思う。
未来と過去を行き来して敵を追い詰め、最後には劇的なストーリーが待っているとかね。
もっともっと”売れ筋”から外れてもよかったのではないだろうか。
けっこう叩いてきたが、ゲーム自体には大きな問題があるわけではない。
それほど大きくない会社が初めて作ったFPSならこんなものじゃないかとは思う。
これを期に、今度は他の会社にはない自由な発想を使ったゲームを作ってほしい。