OPERATION 7(オペレーション7)レビュー --FF2400-- ゲームのレビュー・紹介
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レビュー最終更新日 2009年1月

OPERATION 7(オペレーション7)
機種:PC
ジャンル:FPS
発売年:2008年


紹介
韓国で開発されたオンラインゲームである。
日本の運営元はエムゲームジャパン。

同じようなゲームばかりのオンラインFPS界としてはゲームバランスがかなり異質なのが特徴。
一般的な観点からすると「リアル系」に分類されると思われる。
OPERATION 7(以下OP7とする)では体を左右に傾けるリーンや、照準機をのぞくエイム動作ができる。
動きながら射撃や照準機を除かない射撃では銃弾が照準どおりに飛ばないため、立ち止まって腰を据えて射撃しなければならない。
リーン動作があるので物陰に隠れながら上半身だけ表に出して敵を狙うことが基本的な戦術になる。
プレイヤーの耐久力は低く設定されているのでむやみやたらに突進しても敵の的になるだけである。

これがリーンである

もうひとつの特徴は、武器やプレイヤーの服装をかなりカスタマイズできることである。
武器は全部で6つの部分に分けられており、その部分部分を自分の好きなように購入してカスタマイズすることが出来る。
銃身を短くして機動性をアップさせることも、照準機に精度のよいスコープをつけることも思いのままである。
武器自体の種類も数多く用意されているので自分の好きな武器を好きなようにカスタマイズできる良さがある。
プレイヤーの服装はギリースーツ(草むらに隠れて見つかりにくくするもの)からランニングシャツに短パンといったスタイルまで幅広い。
実践的なものにするのもよし、技と目立つ服装にしてもよしという感じ。

豊富なカスタマイズ項目

ゲームルールでよく遊ばれているのは、割と一般的なチームデスマッチの他にコマンダーキルとデモリッションである。
コマンダーキルは、各チームの誰か一人がコマンダーとなるルールである。
コマンダーは回復や弾薬補給アイテムを出せるが、死んだチームが負けとなってしまう。
要は相手チームのコマンダーを先に倒したチームが勝利となる。
デモリッションは防衛をするチームと爆破をするチームにわかれ、特定地点の爆破を阻止または遂行することを競うルールである。
現在の状況ではチームデスマッチが主流を占め、その間にコマンダーキルが散見し、デモリッションはたまに見かける程度。
このゲームのマップは同じマップであってもルールを変えて遊ぶことが出来る。
したがってルールとマップの組み合わせではバランスの悪いものもあるにはあるのだが、そういうマップとルールはあまり遊ばれていないので気にしなくて良い。
またマップによっては昼夜や季節を切り替えられるものがある。

他に特徴と言えばいいのかわからないが、アンチチートソフトウェアが導入されていない。
そのためゲーム自体の動作環境は割と軽くてソフトウェア絡みのトラブルも少ない。
運営はかなり厳格にチート使用者をバンしているのでチートに対する心配はない。

日本のマップもある
ところで画面中央にいる敵はサンタクロースの格好をしている

レビュー
●ゲーム自体の出来は悪くないが人を選ぶのは確か

OP7は他の韓国製オンラインFPSとしては独自性と比べて独自性では頭一つ抜け出している。
紹介で書いたことの他に、グレネードを投げるタイミングを変えられることもできる。
なんだかここまで書くとかなり良さそうなゲームに感じられるかもしれないが、独特のゲームバランスがかなり好き嫌いを産んでいる。
割と挙動がリアルなゲームありがちなのが「待ち伏せが有利」という欠点である。
だからこそマップの作りなどをうまく調整して待ち伏せを排除できるように作り替えられてしかるべきである。
OP7ではある程度そうなってはいるものの、やはり待ち伏せが最強と言わざるを得ない。
スナイパーライフルはそれほど強くないので、アサルトライフルを装備して壁から上半身だけを出して狙撃するのが最も強い。

こんな感じ

待ち伏せが強い理由というのは、マップが広くも狭くもないのでアサルトライフルが他の武器(スナイパーライフルやサブマシンガン)よりも有利というのが大きい。
したがってサブマシンガンをもって突撃しようにも有効射程外でアサルトライフルに狩られるのがオチで、スナイパーライフルでむやみに近づくとアサルトライフルの集中砲火を浴びてしまう。
ただ、待ち伏せをしている相手を倒せる武器が存在する。
それがグレネードとアサルトライフルに取り付けられるグレネードランチャーである。
この二つを上手く使えば割と遠くの物陰で待ち伏せしている厄介な敵も解除することが出来る。
爆発するタイミングを変えることも出来るので、うまく命中させることが出来れば相手は逃げることすらできない。
そういうわけでバランスは割と保たれているのだが、ほとんどのプレイヤーのやる気をそぐ要素がここに隠れている。


キャンプしている敵に殺されるのも遠くからとんでくるグレネードによって殺されるのも、一見すると違う殺され方だが共通点がある。 それは殺される側のプレイヤーはわけがわからずに殺されるという一点である。
キャンプされている敵に殺されるのは不意打ちに近いものがあり、やられる側としては非常に面白くない。
OP7でのグレネードは完全に不意打ちに近く、グレネードが投げ込まれたことがわかった瞬間には既に爆発していることがほとんどである。
しかもこのグレネードは威力がとてつもなく高くて効果範囲も大きいので非常に強力なのだ。
つまりOP7は相手がいそうな場所をしっかりと意識して見張ったりグレネードを投げ込む、予測のゲームなのである。
別にこのようなゲームはあっても悪くないのだが、多くの人にとっては気持ちがよくないゲームバランスであることは間違いない。
その証拠にOP7はユーザー数獲得にかなり苦戦している。

勝負は一瞬

主にプレイすることになるデスマッチでは、2チームが激突する中間地点の奪い合いになりやすい。
マップが狭い割にプレイヤーの移動速度が速いため、むやみに敵陣に攻め入るとリスポーン直後の無敵の敵に返り討ちに遭ってしまう。
だから中間地点に陣取ってリーンしながら相手を倒すのがもっとも効率がよい。
ただ、その中間地点は陣取ったからといってかなり安全になるわけではないので、ゲーム展開は一方的になりにくい。

個人的におすすめしたいのがコマンダーキルというルールである。
このルールは相手チームのコマンダー一人を倒せば勝利となるので、すべての武器に存在価値がある。
例えば近距離が強いサブマシンガンは移動速度がかなり速いので、速攻で攻め入るのも良いし、相手陣地の裏取りに行っても良い。
アサルトライフルは着実に敵を倒すことで前線を押し上げ、敵陣に攻め入ることが求められる。
一方でスナイパーライフルは、どんどん攻め入ってくる敵を着実に仕留めなければこちらのコマンダーが殺されてしまうので意外と重要な役所でもある。
欠点はコマンダーがかなり暇になってしまうことぐらいだろう。
いや、かなり大きな欠点かもしれないが。

画面真ん中にいるのがコマンダー

まとめ
カスタマイズできる要素を含めて色々と細かいところまで作られているゲーム。
ゲームが提示する面白さが、ほとんどの人にとって面白いと感じられる可能性は非常に低いと思われる。
ただ、はまった人からしてみればこれほど面白いゲームはあまりないというのもまた数多く聞く意見でもある。
OP7に爽快感を求めるのはお門違いである。
これはじりじりと敵を倒していくゲームなので、割とリアルなFPSというものを求めている人には選択肢になり得るかもしれない。
ゲーム自体はそれほど悪くない。

点数46点

リンク

公式ウェブサイト

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