Medal of Honor: Allied Assault SPEARHEAD(メダルオブオナー アライドアサルト スピアヘッド)レビュー --FF2400-- ゲームのレビュー・紹介
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レビュー最終更新日 2008年11月

Medal of Honor: Allied Assault SPEARHEAD(メダルオブオナー アライドアサルト スピアヘッド)
機種:PC
ジャンル:FPS
発売年:2002年


紹介
Medal of Honor: Allied Assaultの拡張パック第一弾がこのSPEARHEAD(以下スピアヘッドとする)である。
なお日本語版では名前が「リロード」と変えられているが、内容はまったく同じである。
制作は本編とは違う会社が行っている。
ゲームプレイ感覚はほぼ本編を踏襲していると言えるだろう。
リーン(体を左右どちらかに傾けること)などが新たに加わったものの、使用しなくても良いように作られており、根本的なゲームバランスは本編とまったく変わらない。

第二次世界大戦の西部戦線を描いた本編に対し、スピアヘッドでは同じノルマンディー作戦のパラシュート舞台や他にはベルリン陥落を描いている。
また仲間と一緒に行動するミッションがゲームの大半を占めるようになっており、本編よりもより臨場感を増した作りになっている。
今ではアライドアサルトと一緒のパッケージになっているので入手には困ることはないだろう。
あと拡張なので起動には本編を必要とする。

ここで断りを入れておくともうひとつの拡張編「BREAKTHROUGH」は自分の環境ではまともに起動しなかったのでレビューは控えさせていただく。
少しだけプレイしたところ、こちらも同じような作りのゲームだという印象を受けた。

落下傘を使う空挺部隊が今回の主人公だ
ゲーム開始は落下傘部隊から


レビュー
●何の変哲もない本編の延長で質もそれなり

いやもう本当に書くことがない。
なぜかというと特に目新しい要素がなくてミッションを本編と入れ替えても気づかないのではないだろうかと言うほど。
ただ、マップの質は明らかに落ちている。

スピアヘッドではスクリプトによる演出がなされているパートがさらに増しており、プレイヤーが強制的に車にのせされて機銃を撃つだけとか言うものが多い。
この手の演出は燃えるものであれば多少過剰でもプレイヤーは進んでやる気になるものなのだが、スピアヘッドの演出は面白くない。
なんというか動きの悪い人形が淡々とイベントを起こし、プレイヤーもそれに従って動いていくだけという感じがするのだ。
スクリプトで演出を盛り上げてはいるものの、決して出来がよいものではないので味気なく単調なものとなっている。
つまり面白くもない変化が起こるだけで非常に退屈なのだ。

雪原の映像
戦車戦

もうひとつ面白くないのを助長しているのが敵配置の下手さ加減だと言えるだろう。
本編よりも広大な空間で戦闘することが多くなった反面、敵の密度がそれほど変わらないためにスッカスカなのである。
そしてミッションに工夫が全然感じられない。
はっきり言って配置された敵を排除して前へ進むだけであると言っても良いだろう。
また戦車を操縦したり車に備え付けられた機銃を使う場面は最悪である。
戦車は操作性(特に砲台が敵に当たるかどうか)が悪くて機敏に動けないのでのでストレスがたまるし、機銃掃射の場面はわざわざぼこぼこした道を通る上になぜか敵がひっきりなしに出てくる。
本編の敵配置バランスはほめたものではなかったのだが、出来のあまり良くない拡張編をやると結構マシだったのに気づく。
なんというかせっかくの拡張編なのだから野心的な変更くらいするべきであった。

暗闇から露骨に湧いてくる敵と戦っている画像
湧いてくるだけの敵

スピアヘッドでは画面に表示される敵の数を増やしたようであるが、人数が多くなるとカクつく。
ゲームを動かすのに十分なスペックを持っているパソコンを使ってもある場面ではfpsが50くらいで固定されてしまっていたところから考えると、ゲームエンジン自体に欠点があるのではないかと思う。
本当のことを言うと本編でも敵の数が多くなる場面では最大fpsが70程度で頭打ちになっていた。
それとプレイ時間が非常に短くて五時間以下で終わってしまうのもなんだか物足りないところではある。
確かに本編とまったくかわらないので短い方が気楽に出来るとは思うのだが。

スコープを使って相手を狙っている画像
もちろんスナイパーライフルもありますよ

まとめ
少々出来の悪い本編の延長というところ。
今ではもうこれだけを買ってやることはないと思われるので、短いプレイ時間は余り気にならないかもしれない。
中身に大幅な変更もされていないため、本編が楽しめたのならスピアヘッドも問題なく楽しめると思われる。
ただ、さすがにシンプルなゲームの拡張版なので飽きてくる。

点数57点
リンク

公式ウェブサイト


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