ゲーム業界三国志 紹介・感想 --FF2400-- ゲームのレビュー・紹介
最終更新日 2010年8月
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ゲーム業界三国志
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著者:山名一郎
出版社:ダイヤモンド社
出版年:1997年
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97年のゲーム業界の動向を紹介している本だ。
「途中経過」なので、やや情報の量は不十分。
例えば後に決裂するセガバンダイ合併について大量にページを割いている。
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●5章以外は読む価値はあまりない
まあ速報性をウリにした本の宿命というか、今読むと当時の状況を知ることぐらいしか面白さは見いだせない。
それでも5章については今でもたびたび話題にされることがらであり、目を通す価値はある。
5章の名前は「ゲームはクリエイターと経営者のはざまに」である。
クリエイターが作りたいゲームと売れるゲームが合致することはあまりない。
したがってゲーム開発者は自分の好き嫌いにかかわらず、黙々と個性を殺してゲームの制作にとりかかることになる。
ゲームは売ることが最優先の工業製品である。
しかし、その中身は極めて著作権物(書籍や音楽)に近い。
このような狭間への明確な解決法はないだろう。
成果主義が正しいかと思えば、旧ナムコはみんなが「テイルズ」を作ってしまうと言う、クリエイターという言葉からは想像もつかない結果になっている。
スクウェアエニックスは自分たちが正しいと考えたゲーム作りを2000年代初頭から繰り返し、多くのユーザーからの支持を失っている。
何が正しいのかが決まらない、極めて難しい問題である。
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★★★
内容が古くなっているのであえて読む必要はないと思う。