ベストセラー本ゲーム化会議  紹介・感想 --FF2400-- ゲームのレビュー・紹介
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最終更新日 2010年8月

ベストセラー本ゲーム化会議
著者:麻野一哉、米光一成、飯田和敏

出版社:原書房
出版年:2002年

 
紹介
ベストセラー本をゲームにしたらどうなるのか?を三人のゲーム作家が妄想する。
三人とも、主流のゲームからは感じられない独創性のあるゲームに携わってきた人たちだ。

書評の一種としても読めるが、私はゲームとは何なのかについて考えながら読んだ。
16冊もの本について議題に挙げているので、内容がコンパクトで読みやすい。

感想
●二つの読み方を楽しめる

書評として

書評として読んでも面白い。
ゲーム化を考えるときは、本の作りを解体して、いくつかの要素に分けなければならない。
このような手法が一種の書評のようになり、普通の文芸書評とはひと味違う面白さを生み出している。

ゲーム論として

実はゲームとは何なのか、について考えることもできる。
バトルロワイヤルという本を「ゲームっぽい本だね。ルールが明示されてるんで」と語っているのはとても印象的だ。
本そのままをゲーム化するとき、アドベンチャーゲームなりがちだ。
つまりストーリーを追わせるノベルゲームである。
しかしそのままでは、本と変わるところがない。
どのようにゲームへと変貌していくかは見物だ。

おすすめ度

★★★

ゲームって何だろうと思う方は楽しく読める。
あとは2000年初頭に話題となった本の書評としても使えないことはない。


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